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電気製品のちょっとした修理や取り付けは、知っている人には何でも無い事ですが、案外「パソコンはさわれるが、コンセントの修理は出来ないよ」と言う人は多いかもしれません。このコーナーはそういった方のためですよ。でも、できたら町の電気屋さんにお願いして電気屋さんを儲けさせてあげましょう。(^―^)

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記事・2005/02
● リモコンの修理
町の電気屋さんには、「リモコンが働かないからテストして〜」とか、「電池を替えて〜」とか、 リモコンを手に持ってお見えになるお客様が多い。 あらゆる電気製品にリモコンが付いている世の中、リモコンの仕組み、電池の替え方、 ちょっとした修理など知っていても損はないでしょう。
[リモコンの仕組み] [リモコンのテスト]・   [リモコンの電池]
[リモコンの故障] [リモコンを分解し修理]・   [どこのメーカーでも使えるリモコン]
☆ リモコンの仕組み

いろいろなリモコン いろいろな電気製品にリモコンが付いています。
簡単なものから複雑なものまで、大きさも大小いろいろあり、使う機種によって違います。
テレビなどでは同じメーカーでしたら違う機種でも使える場合が多いようです。


構造図 リモコンの構造原理はほとんど同じようなものです。 簡単な構造図を見て下さい。
押しボタンのラバーパッド、基板上にはマイコン、セラミック発信素子、送信用赤外線ダイオード、などが組み立てられており、また、押したボタンを感知する接点用パターンがプリント印刷されています。それにリモコンを働かせる電源の電池部分からなります。


信号パターン リモコンから発する信号は赤外線信号です。
昔の初期のリモコンは超音波を使っていた時代があり、 何かの音で「リモコンが働いた」と言う話がありました。赤外線はそんな事はありません。
押したボタンの内容や機種やメーカーの情報などを其々特有の赤外線信号のパターンを発信します。 それを受け取った受信側ではそのパターンをマイコンが解析して動作させます。

☆ リモコンのテスト

ラジオでテスト

お客様はいろんなメーカーのリモコンをお店に持って来られます。
たまたま展示してあるメーカーのリモコンでしたらテストが出来ますが、 うちも全てのメーカーの商品をを展示しある訳ではありません。 そんな時のリモコンのテストはどうするのでしょうか?
簡単な方法がありますよ。

普通のAMラジオを持って来て下さい、どんなAMラジオでもいいですよ。 ダイヤルを回して放送の無い所に合わせて下さい、ちょっと音を大き目にしておいて リモコンをラジオにぐっと近づけてリモコンのボタンを押してみて下さい。するとジッ、ジッ、ジッ、とか ガッ、ガッ、ガッ、とかのパルス状の雑音が聞こえます。

ラジオとリモコンの向きとか距離を変えると音の大きさが変わります。
このパルス状の雑音が赤外線信号が出ている証拠です。
もっともその信号が正しい信号かどうかは解りませんが、 ほとんどの場合信号が出ていたら、おそらくそのリモコンは使えるでしょう。 うちのお店ではこうして調べていますが問題は無いようです。



デジカメで確認
余談ですが、リモコンから出ている信号をデジカメで撮影して見ると赤外線信号が出ているのがわかります。
デジカメを夜間撮影モードにしてリモコンの頭を撮影してみてください。 なるほど信号がフラッシュしているのが解ります。

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☆ リモコンの電池

電池ケース 蓋をはずす
もちろんリモコンには電池が入っています。電池は単三電池か単四電池がほとんでです。
写真のようにリモコンケースの裏側に電池を入れる所に蓋があります。 まれには前から入れる場合もあります。
カード型のリモコンでしたらコイン電池を使っているのが多いです、 この場合は小さなネジで蓋を止めているかもしれません。


板バネの接点 スプリングの接点
電池を入れる所を見ると片側がスプリング又は板バネになっています。
スプリング(板バネ)の方がが電池のマイナス側になります。 特に単四電池の場合プラス側とマイナス側が間違えやすいので気をつけてください。
コイン電池の時も裏表(プラス、マイナス)を気をつけて下さい。


入れ方の表示
電池を入れる所にはたいてい写真のように電池の向きが描いた図があります。
電池の向きは其々逆になります。
図のとおり電池をはめれば良いのですが、 どういう訳か2本を同じ向きに入れて働かないと持って来られるお客さんが多いのです。
一本が旨くはまれば二本めも同じ向きで良いと錯覚するのでしょうか。


☆ リモコンの故障
はづれかかり
リモコンの故障は次の二つにわかれます。
1、全く働かない・・・、時々働かない・・・
ほとんどの場合は電池切れです。
他に電池のプラスマイナスの入れ間違い、
電池が正しく収まってなくて接点に接触していない。
接点の錆び、汚れで、接触不良になっている。
あるいは、落とした、とか踏みつけたとかで内部部品が損傷していて働かなくなっている、とかです。

接点が汚れていたらヤスリやサンドペーパーなどで接点を磨いてみてください。 また、スプリングの張りが弱くなっている場合があります。画のようにスプリングを引っ張って伸ばして下さい。
電池を入れ直したり、入れたまま電池をグリグリ回すと一時的に直る時があります。
電池を温めたら電池の力が回復してしばらく使えるようになるかも知れません。

いづれにしても新しい電池に交換すれば直るのがほとんどです。
内部部品の損傷の時はあきらめて下さい。新しいリモコンを注文する方が早いでしょう。

2、リモコンの特定のボタンが働かない。
電池の切れかかり、押しボタンの導電材の摩耗、ゴミ汚れによるボタンの動きが悪くなっている場合もあります。 次のページのように修理できるかも知れません

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☆ リモコンを分解し修理
リモコンの電池を替えても働かないと言う場合はリモコン内部の故障です。もっとも、 相手方つまりテレビ、エアコンなどの機器側が悪い場合があります。
先に紹介したリモコンのテスト方法で信号が出ているかどうか確認して下さい。
信号が出ていれば90%機器のの不良です。電気屋さんに機器の修理をお願いしましょう。
信号が出ていない時はリモコン自体の不良です。

どこの電機メーカーで原則としてリモコンの修理はしておりません。リモコン自体が一つの部品と言う考え方なんです。 もちろん当店でもリモコンの修理はしておりません。
メーカー名と機器の型名を調べて町の電気屋さんに注文して下さいね。
テレビでは2,000〜5,000円程、液晶表示が付いたリモコンなどでは5,000〜8,000円程でしょうか。

でもね、直す事もあるんですよ、
古い物で代替リモコンが無いとか、自分の家のリモコンを研究のため分解してみたら直ったとかね。
自分もできたら直したい、ダメもとで直したいと言う方、ひょっとしたら直るかも知れません。
やってみましょう、でもあくまで駄目もとですよ、自己責任ですよ。

直らなくても当店はしりませ〜ん。

止めネジ
リモコンの分解
電池をはずしてリモコンの裏面をよく観察して下さい。無い時もありますがちっちゃなネジが1,2本あるとおもいます。 シールなどでネジ頭を隠している場合もあります。 ネジを含めて外せそうな物はすべて外しましょう。


横から分解
リモコンのケースは表側と裏側との嵌め合わせになっています。 側面の合わせ目に小さなマイナスドライバーを差し込んで少しこじてみましょう。 ほとんどは図のような嵌め合わせになっています。慎重にゆっくりと何個所かこじ開けるようにして開けてください。 ここでケースに傷を入れたり一部破損する事がありますが仕方ないでしょうね。


分解した部品
ケースを分解したら中の部品をはずして下さい、 押しボタン部分のラバー、マイコン基板、頭部分の黒いプラスチックのカバー、意外と簡単な構造です。 基板はケースに小さなネジで止めてある事もあります。


汚れ 汚れ ゴミ、汚れ
ラバー部分のゴミ埃が結構溜まっています。掃除してください。 基板のパターン部分が汚れていたら無水アルコール(エタノール)などで綺麗に拭き取って下さい。 これだけで直る事もありますよ。


半田浮き ひび割れ
全く働かない、時々働かないと言う時は基板の半田付けが外れかかっている時が結構あります。
天眼鏡(ルーペ)で基板の半田付けを丹念に観察して下さい。半田付け部分にクラック(割れ目)や浮きがないでしょうか。

特に電池端子に繋がっているところ、信号を発信する発信器部分、大き目の抵抗やコンデンサーの取り付け部分、 等にクラックが発生している事が多いです。
この場合の修理は半田付けをやり直します。
でもこれはある程度心得がある人でないと出来ませんが・・



渡り線にて修復

また基板にひび割れが無いかどうかも観察してください。
ひび割れがあるとその近辺の回路パターンも切れている事があります。

上の写真のような大きなひび割れ場合はパターンの修理となるとちょっと難しいですが、ひび割れの場所によっては写真のように渡り線を半田付けして修復する事が可能でしょう。。



アルミホイルによる修復

さて、特定のボタンの動作が出来ないと言う場合、先のパターン面の清掃で直る場合があります、
掃除して一度組み立てて動作を確認して下さい。
それでもダメ場合は再度分解してラバー面の修理をしましょう。
基板パターンに接触するラバー面には導電物質が塗り込めてあります。長期間の使用でこの導電物質が 擦り減っているのです。

さてこの修理ですが、ラバーを新しいのに替えればいいのですが、 恐らくどこのメーカーでもこの部品は販売していないと思います。
代わりの方法として私がやった事を紹介します。図のように接点部分の相当する大きさにアルミホイルを切ります。
これをラバー面に貼り付けるのです。ゴム用の接着剤を使用します。接着剤が乾いた頃に組み立てします。 耐久性は保証しませんが当座は使えるとおもいます。


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☆ どこのメーカーでも使えるリモコン
共通リモコン:例

テレビやビデオのリモコンでどこのメーカーでも使えるリモコンがあります。
一部大手メーカーや部品メーカーが作っています。2,3千円であるでしょう。
特定のメーカーの物を取り寄せてもらうよりこれを買って使うのも良いかもしれません。

でもこの各社共通リモコンは基本的な操作しかできません。そのテレビ独特の設定などはできないので注意して下さい。
このリモコンには国内ほとんどのメーカーのリモコン信号があらかじめ記憶させています。

使う時には自分が使っているメーカーの信号が出るように設定する必要があります。
大概は電源ボタンを押しながら、特定の数字ボタンを押します。
たとえば電源ボタンを押しながら3のボタン、5のボタンと続けて押します。
するとそれ以後にはそのメーカーに対応したリモコンとして働きます。
この数字の組み合わせはリモコンの裏に書いてあると思います。



設定表 でもこれには困った事があります。
リモコンは始終手に握って操作するので知らないうちに誤って設定操作をしてしまいます。
そして他のメーカーの設定に変わってしまいます。当然働かなくなります。
この設定をするのを知っている人はやり直せばいいのですが、知らないとまた故障だと騒ぐ事になります。
また、電池の入れ替えの時には設定が元に戻ってしまい働かなくなる事があります。
とくに爺ちゃんばあちゃんには困ったことになりますね。
こうしてお店にはリモコンを手にじいちゃんばあちゃんがやってきます。
だからじいちゃんばあちゃんにはそのメーカーのを取り寄せてあげましょう。


☆ 大事に使おう
ラップを巻いたリモコン
テレビ等のリモコンは食卓で使う事が多いですね。 どうしても水物をこぼしたりして汚してしまい故障になり易いものです。
これを防ぐにはリモコンをサランラップで巻いてしまいましょう。透明なビニール袋みたいなものに入れても結構です。
これで水をこぼしても安心です。
もっとも蓋を開けるようなリモコンでは無理ですが・・

いろいろ書いてきましたが、リモコンの故障は電池関係以外は案外少ないようです。 落としたり、放り投げたり、子供の頭を叩いたりこんな過酷な使い方するにしては故障は少ないものです。

あ!、リモコンで子供の頭を叩かないで下さいね、リモコンも子供も悪くなるかもしれません・・



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